終活のはじめ方

終活のメリット

終活のメリットの写真

年配者にとって自分の身辺整理を目的とした終活を利用することはそれだけでも素晴らしいことです。自身を見つめ直し、終わりを考えデザインすること、つまり終活はとても意義深い活動になるのではないでしょうか。終活のメリットは大きく分けて3つあります。

余裕を持って準備できる

自分の意思が家族に伝わり、老後の生活が前向きになることです。家族との関わり方、老後の趣味、お金の使い方など、将来のことを前もって考えることで、余裕のあるセカンドライフを送ることができます。理想的なセカンドライフも実現しやすくなるでしょう。早い段階で入居する老人ホームなどを決めておけば、自身の老後の生活もイメージしやすくなるだけでなく、家族も安心できます。ただ、死を前提とする話は、健常な人であれば最初は戸惑うものであり、聞かされる側も驚いてしまう可能性が高いので、伝えるときはまず自身の健康状態を伝えることがポイントです。

不安の解消

日常の生活において漠然とした不安を抱えている人は多いです。不安をノートに書き出すと意外に不安は多くなかったということに気が付きます。そこに気づくことができれば、老後生活が充実してくることでしょう。死を人生のゴールとするなら、先行きが曖昧なゴールより、ある程度自身で把握できたほうが、残りの時間を有効に活用できるでしょう。

遺族の負担の軽減

核家族化が進む中、離れて暮らす親が普段どのような生活を送っているのかを知らない子どもは少なくありません。そのような状況で親が急に亡くなった場合、誰に連絡したらよいのか、どのように葬儀や埋葬をしたらよいのか、遺品をどのように扱ったらよいのか、財産がどのようになっているのかなどについて、子どもは一から情報を収集しなければなりません。遺産相続のトラブルを回避することができます。遺産相続ではお金が関わりますので、誰がどれだけ受け取れるかが明確になっていれば、大きなトラブルに発展することを防ぐことができます。ご自身が存命のうちに、遺言書を残すことは然り、相続を受ける人も含めて話し合いをしておきましょう。

本来の終活の意味を正しく理解して実行すれば、余生を楽しく充実させることができるのです。自分らしく輝くことができれば、認知症などの病気に患う確率も下がります。何かをするために外の世界との関わり合いが増えるために、人との接触が増えるからです。多くの刺激が脳と心を健康に保ってくれるのです。つまり、終活にはデメリットがなく、本人だけでなく周囲の人間も幸せになれる活動だといえるのです。